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【2025/3/20】

  • 執筆者の写真: なごやか読書会
    なごやか読書会
  • 5月18日
  • 読了時間: 2分

読書会自体が初めての方もいらっしゃった会でした。


まわりに本の話ができる人がいなくて物足りなさを感じているのであれば、読書会に足を運んでみるのは有意義なことだと思います。


読んでおもしろかった本を語り合うのは楽しいものです。


ハードボイルドの中でも特筆するほどにハードボイルドな作品は、すぐにでも読んでみたくなりました。


同じ作品でも訳者によって印象が変わるという話は聞いたことがありましたが、実際に3冊を読み比べして感じたことをお話いただき、とてもおもしろかったです。


作家の細部にわたる描写は、共感を呼ぶこともあればお腹いっぱいに感じることもあるという話には、ハードボイルドの志向とは大きく異なる思想が背景にあるのだと思います。


考え方がはっきりと分かれるところにも本のおもしろさがありますね。


現代医療において避けて通ることのできない、先端技術の導入と既存の医療システムの対立をテーマにした小説は、医療業界に身を置く方にとっても目を開かされる内容だとうかがいました。


現代詩作家によるエッセイは、日常的なシーンを扱う際にも秀逸な表現で、読者の心に潤いを与えることも話題に上がりました。


忙しい日々を送っていると、ゆっくりとした時間の使い方をつい忘れがちになってしまいますが、今回あらためて考えさせられました。


大震災直後とその後のケア、避難所や仮設住宅をめぐる現実、救援ボランティアの役割など、心のケアに奔走した精神科医のエッセイもご紹介いただきました。


人の心を見る大切さと難しさを、命を懸けて経験し、伝えた著者がいたことに感動しました。


★注目の一冊★

『心の傷を癒すということ』安克昌


阪神淡路大震災において、自身も被災の身でありながら被災者の心の傷に寄り添い続けた精神科医によるエッセイ集です。


睡眠時間を惜しんで、被災地から発信し続けた著者の魂の言葉は読者の心を揺さぶらずにはおきません。


★紹介された本★

『虹の西洋美術史』 岡田温

『ガラスの鍵』 ダシール・ハメット

『少年が来る』ハン・ガン 

『ミカエルの鼓動』柚木裕子 

『心の傷を癒すということ』安克昌



 
 
 

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