午前は、珍しく参加者の方が全員男性の回でした。
哲学や歴史、古典の話で盛り上がりました。
古典の良いところの一つは、何十年前、何百年前、いや何千年前の作品でも話が盛り上がるところです。
簡単には想像できないほど隔たった環境で書かれた作品を現代で読めるのは、何か不思議な感じがします。
積読本だけを三冊持って来られた強者もいらっしゃいました。「読んでいないのにどうやって紹介するのだろう」と思いますよね。しかし、何十年という年季の入った積読本は、まだ読んでいなくとも思い出が詰まっていました。
男性と女性で脳の特徴が違うという話もおもしろかったです。相手が要点を知りたいのか、共感を得たいのかは良くわかっておきたいですね。
しぶい本を読んでいる方、読んでこられた方が多かったのですが、初心者にもおすすめの本を教えてもらえたりするので、紹介された本を見た瞬間に「敷居高いかも」と思ってそっとスマホを閉じる前に、ぜひ一度お越しください!
★注目の一冊★
『意識と本質』井筒俊彦
人間意識が事物や事象について「本質」をどのように捉えているのかが、東洋哲学の観点で考察されています。
言葉で世界を細分化していくのとは対照的に、言葉に重きを置かずに悟ることを目指す禅の思想は奥深いです。
言語の天才である著者が数々の文献を渉猟しながら十年にわたって思索を深めた本書は、これからも読み継がれていくと思います。
★紹介された本★
『岩波文庫の赤帯を読む』 門谷建造
『ディケンズ短篇集』チャールズ・ディケンズ
『論理哲学論考』ウィトゲンシュタイン
『さぶ』山本周五郎
『色の手帖』
『神曲』ダンテ
『シェイクスピアのソネット』小田嶋雄志訳
『女の機嫌の直し方』黒川伊保子
『孤高の人(上)(下)』新田次郎
『意識と本質』井筒俊彦
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